建設環境工学科 沿岸水域工学研究室
Coastal Region Engineering Labo., Dept. of Civil Engineering
はじめに
本研究室は、2016年4月に開設しました。
私たちの生活は水辺を中心に発展し、国内の主要都市はいずれも沿岸部に位置しています。そのような中、私たち生活を取り巻く環境においては、水域環境の劣化や水産資源の減少が顕著となったり、自然災害が多発する状況であったりと、安全安心な生活環境の修復・維持・創出は重要な課題といえます。
本研究室では、沿岸域(海岸線を挟む陸域から海域におよぶ領域)を対象として、水域環境・沿岸防災に関する研究活動を行います。
目的と活動
当研究室は、高専という教育現場を踏まえた上で「人財育成+地域貢献+地元(GMT?)」に携わる研究活動を行います。キーワードは「沿岸域」です。
学生に対し公平公正を原則とする研究体制を敷きますが、さらに上を目指したい意思を示す学生には、希望に添えるよう支援を行います。積極的な活動、活躍を期待します。
2025(令和7)年度の研究テーマ(予定)
- 四国内指定避難所の現状と再配置に関する空間分析(専攻科,防災:現地調査・GIS分析)
- 津波による防潮堤が堤内地に及ぼす建物被害の定量的評価(専攻科,防災:室内実験)
- 高知県における避難所運営の現状分析(本科生,防災:現地踏査・GIS分析)
- 高知県内t並み防潮堤の整備状況とその特徴分析(本科生,防災:現地踏査・GIS分析分析)
- 堤防越流流れの減勢に関する室内実験(本科生,防災:室内実験)
- 家庭耕耘現象の室内実験(本科生,環境:室内実験)
2024(令和6)年度の研究テーマ
- 海底耕耘を模擬した室内実験に伴う水質変化について(環境:室内実験)
- 水路の幅を変更することによる流れへの影響(水理:室内実験)
- 徳島県津波防潮堤の現況調査(防災:GIS分析)
- 徳島県における避難所設置と災害リスクの地域特性(防災:GIS分析)
- 水工学教材の作成(教育:動画制作)
- 四国地方に接近する台風に伴う風水害の地域特性(防災:データ分析)
2023(令和5)年度の研究テーマ
- 防潮堤背後流れの実験的検討
- 指定避難所の適切な設置についての考察
- 愛媛県津波防潮堤の現況調査
- 海底耕耘による栄養塩濃度の変化
2022(令和4)年度の研究テーマ
- 志度湾における海底耕耘の現地実証実験
- 海底耕耘は栄養塩濃度上昇に有効であるか
- 香東川における貧酸素水塊の挙動調査
- 四国地方を対象としたコロナ禍の避難所運営・避難所の設置状況調査
- 香川県津波防潮堤の現況の現況調査
- 香東川の流量および水位に関する数値モデルの構築
2021(令和3)年度の研究テーマ
- 四国津波防潮堤の現況調査
- 防潮堤越流の模型実験と相似則の評価
- 台風通過に伴う潮位変動の特性について
- 瀬戸内海圏域における海上風の特性
- 志度湾における水質・底質調査
2020(令和2)年度の研究テーマ
- 香東川河口域に生息する底生動物の定量評価に関する基礎的研究
- 瀬戸内海を対象とした台風通過に伴う流動特性の変化について
- 南海トラフ巨大地震津波に伴う建物被害予測に関する基礎的研究
- 香東川河口干潟における地盤高変動特性の定量評価
- 無線式水位計の活用に関する研究
- 建物-堤防間距離の違いによる津波被害の大きさについて
- 堤防背後の流れ特性
2019(令和元)年度の研究テーマ
- 香東川河川流量推定の高度化
- 瀬戸内海環境水質DBの作成
- 無線式水位計(WaterMinder)の活用に関する研究
- 防潮堤を越流する津波挙動の解析
2018(平成30)年度の研究テーマ
- 香東川・本津河口干潟の生物調査
- 瀬戸内海全域を対象とした数値流動モデルの構築
- 香東川及び本津川河口干潟の底質特性
- 地震発生時を想定した防潮堤を越流する津波挙動の解析
- 香東川河川流量の推定
- 平成30年7月豪雨による被害調査と災害発生時の対応策の検討
2017(平成29)年度の研究テーマ
- 備讃瀬戸における流況特性の解明
- 香東川・本津川河口干潟の現地調査
- 防潮堤背後地域における越流津波の水理実験
- 津波による建物群被災可能性の分析
- 南海トラフ巨大地震を想定した香川の後方支援の可能性検討
2016(平成28)年度の研究テーマ
- 瀬戸内海を対象とした数値流動モデルの構築
- 高松市沿岸域の災害発生後対応への検討
- 南海トラフ巨大地震を想定した緊急輸送経路の考察
- 瀬戸内海海域での栄養塩の偏り修復に関する数値的検討(大阪市立大学との連携)
- 海域および河川域における水環境の地域特性(GIS構築)
- 海底耕耘の室内実験(現地コアサンプラーを用いた底質土粒子巻き上げと栄養塩濃度変化の把握)
- 海底耕耘の数値実験(栄養塩溶出モデルの構築と適用)
- ため池環境の現地調査
- 島嶼部水際線付近の環境調査(船上調査,底質環境)
- 津波による建物群破壊確率モデルの適用(岩手モデルの他地域への展開)
- SWANを用いた波浪場の推定(将来的にはWeb化したい)
- 高松港周辺の気象データ分析と海上風の環境特性(GPVデータ利用,ヨットへの利活用)
- 高松市内河川の塩水遡上および塩水くさび形成機構調査(河川現地水質)
- 通常期と洪水期における堰止めに伴う河川水塊分布の特徴調査
- UAVを用いた沿岸域の情報収集と整理(データベース,アーカイブ化)
- 高松市内における指定避難所の配置とカバー範囲について(防災対策)
- フェリー着岸する港湾地域の貧酸素化調査(夏期貧酸素化調査)
- 香川県海域詳細水深マップ作成と干潟域分布調査(基礎資料収集)
- 有用水産生物の抽出と漁獲高の変化(基礎資料収集)
- 水理実験水槽での流量(水位)を変化させた場合の歩行可能性調査(津波・高潮避難)
- 池・湖環境の将来予測(NAHRIMとの連携想定) topへ