次に専門基礎工学に十分に習熟し専門科目の学習に応用できるようになることを目標B-2として次のように設定している。

 B-2 専門基礎工学を身に付け応用できる。
   

専門基礎工学とは,図2B-2に分類されている科目であり,特に電気回路,電磁気学,電子回路T,情報通信ネットワーク等が該当する。また,専門基礎の内容が含まれる通信工学,制御工学,コンピュータシミュレーション,情報理論,現代制御理論等も含まれる。これら科目の理解は,電気電子,情報工学を学ぶ上に必要不可欠であり,電気回路,電磁気学に関してはプログラム必修であると共に,本科卒業についても必修単位としている。

次に,専門工学の学習においては受け身的な姿勢ではなく自ら興味と問題意識を持ち,また記憶に頼る学習ではなく本質的な理解に努め,物理現象を深く考察して課題解決を行うことをB-3として設定している。

 B-3 専門工学を本質的に理解して課題解決できる。
   

専門工学とは,図2B-3に分類されている科目群であり,電磁環境工学やオプトエレクトロニクス,ディジタル工学等,主にプログラム3,4で開講される専門応用科目を指している。

高専教育においては,実践的な姿勢を育むと共に物理現象と理論との関係を深く理解させることを考慮して,実験・実習も重要な位置付けとなっており,高校課程から実験・実習の時間が設けられている。実験・実習においては,まず実験実習項目の原理を確実に理解することが肝要である。そして,測定,分析過程を綿密に計画し,着実に実行する必要がある。また,結果については,原理と結果を深く考察し,物理現象を理論的に説明出来ることが望まれる。このような内容を目標としてB-4を設定している。

 B-4 実験を計画的に遂行し得られた知見を説明できる。
   

  図3には,電気情報工学科及び専攻科電気情報工学コースに設置されている全専門科目を示している。高専課程においては,その教育課程の特徴として5年一貫教育を標榜しているように,高校課程に相当する本科1年から3年においても,4・5年生になるほど多くの専門科目が,いわゆるクサビ形に設置されている。具体的には以下の科目群である。

本科1年:電気基礎数学,情報処理基礎,電子情報基礎実習

本科2年:電気基礎T・U,電気物理,情報数学,情報処理T・U,工学基礎実験

本科3年:応用数学T,電気基礎U,物理学T,情報処理U,電子工学,計測工学,

論理回路,電子情報工学実験T

これらはあくまでも高校課程で行われる科目あることから,敢えて一般数学・物理等は含めていないが,高専課程においては,これらすべてが専門工学を学ぶ上で必要な数学,自然科学および情報技術に対応する。但し,その内容は,高校課程においては専門工学に対しその興味を引き出すように配慮された科目であり,4・5年生においては専門工学を学ぶ上の準備的な要素の強い科目と言える。図中では,便宜上専門喚起科目,専門準備科目と区分けした。

これらの段階的科目群も含めて,電気電子,情報工学を学ぶための基礎力を育むことが極めて重要な要素である。

  この目標は,学問的素養を形成することを目的としたものである。特に,電気情報工学コースでは基礎科目,工学基礎の習熟を徹底して行うことを基本目標としている。そこでまず,基礎科目における学理を修得しそれを十分に活用できるようになることをB-1として,次のように設定している。

    
B-1 自然科学の学理を身に付け活用できる。
     


 図2に,学習・教育目標を達成するのに必要な科目群を各学習・教育目標と対応させて示している。技術者教育プログラムとして電気情報工学コースに限って言及するとき,「数学,物理を中心とした自然科学の学理の基本部分」とは,図2でB-1に分類された科目群である。即ち,専門工学を学ぶ上で必要な数学,自然科学および情報技術等を意味しており,応用数学U・V,物理学U,物理化学基礎等が対応する科目である。また,専門工学の中にも初期段階としては基本要素を含む科目として,アルゴリズム,オペレーティングシステム,計算機アーキテクチャ,統計データ処理,マルチメディア工学,情報理論,信号処理,ディジタル信号処理,等がある。

 自然科学と専門技術の基礎を確実に身に付け,それを具体的に応用できる力を身に付ける。

電気情報工学コース・教育理念

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                   (B) 科学技術の基礎知識と応用力【知識】































         図2 学習・教育目標を達成するために必要な授業科目の流れ




































          図3 電気情報工学科及び専攻科・電気情報工学コース教科目

























































(A) 広い視野と技術者としての倫理観  教育理念トップ (C)問題解決の実行力と豊かな創造力