自ら課題を発見して,自主的に取り組み解決する姿勢と能力を身に付ける。互いに協力し合って課題に取り組める技術者,創造力豊かな技術者になる。

電気情報工学コース・教育理念

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                   (C) 課題解決の実行力と豊かな創造力【実行力】






技術は明らかに加速度的に発展しており,技術者として必要な知識も益々増加している。世の中を駆けめぐっている情報量も日増しに増大していることも確かであり,それぞれ情報の真価を判断しつつ,如何に取捨選択するかということが極めて重要となっている。


 このような状況において必要とされるのは,物事を論理的に考えられる能力であり,それを育むためには,
数学,自然科学および情報技術の基礎学力を育んだ上で,専門基礎工学をしっかりと理解することが重要である。そして,専門工学を学ぶ意識を確立し,常に問題意識を持って取り組む必要がある。

現在の技術社会では,過去の不用意な技術がもたらした負の遺産に対する対処が望まれている。また,今後は全く不測の事態が発生する可能性も存在しており,技術者に必要な素養が多岐に渡るのは確かである。従って,新たな課題に果敢に挑戦する気概が必要であり,斬新な発想の下に課題を解決する能力が期待される。そのためには,何よりも対象となる技術に対する興味,学習意欲の育成が肝要である。そして,その意欲は生涯に渡って継続されることが望ましい。

電気情報工学コースの学生は,高校課程の段階から専門に関する導入科目を学び,専門に関する興味,問題意識が高まるように配慮されている。そして,基礎工学,実験・実習科目を含む専門基礎,専門応用科目を段階的に学び,専門に関する知識,応用力を高めて行く。同時に,人文・社会科学や語学等を学びながら人間的素養も形成する。

これらの学習に加え,在学中に技術社会の動向に関心を抱き,可能ならばその一端を経験することは,学習意欲を高めると共に,技術に対する自己の考え方を深めるなど極めて有用であると考えられる。そこで,電気情報工学コースでは,なるだけインターンシップに取り組むように学生を指導している。また,特別実習として新たに設定した科目の中で,インターンシップの報告と聴講,卒業研究発表の聴講,企業見学,技術研修会など様々なイベントに参加し,それらに対する考察と感想に関するレポートを課している。これらの中で,新たな技術的発見を経験させ専門技術に関する学習意欲を高めさせる。また,卒業研究と特別研究は3年間通して実施され,研究テーマに関する技術を初めとして,背景の関連分野に関する学習,研究に関する考え方など,様々な方向からの指導に加え,自ら問題発見し,解決に向かって努力する姿勢を育てる。具体的な目標として次のC-1を設定している。
  

C-1 技術的興味を高め生涯学習の目標を説明できる。
  

  

次に,特別実習,実験・実習,インターンシップ等では,その技術動向,背景を良く理解した上で積極的な姿勢で取り組み,周囲と協調しながら具体的な課題が設定できなければならない。そこで,この内容を学習・目標としてC-2を設定している。

    
C-2 的確な問題提起を行い計画的に実行できる。
      


問題発見解決型学習(Problem-Based Learning:PBL)では,教材や教員から一方的に知識を与えられるのではなく,自ら,あるいはグループにおける協議を通して,自発的にどのような知識や技術が必要かを考え,課題を設定し,解決に向けて実践していくことが期待される。教員は,知識と情報の供給者という立場ではなく,手助けや適切なアドバイスを与え,学習者が問題解決にたどり着くようにガイドする。電気情報工学コースでは,電子情報工学応用実験,工学実習U,電子回路設計実習,論理回路設計実習をこの科目に充てている。

 また,デザイン系科目は,主として電子回路設計,論理回路設計を表しているが,各チームで実現させたいユニットを企画・実現性などの協議を通して,回路図を分担して設計し,回路を製作,動作確認を行う。チーム内の役割分担やメンバーの活動に対する評価も学生が主体的に行うものである。
  このような学習において必要とされるのは,課題を専門的知識、技術を駆使して探求し、組み立て、解決する能力であり,あるいは実際の要求を解決するための企画,設計,製作などのデザイン能力である。また,限られた時間や,教材などの制約の下で,計画的に実行することにより,初めて完遂に向かうものと考えられる。このような問題解決能力の育成を目標としてC-3を設定している。

   
C-3  チームワーク力,分析力等の下に問題解決ができる。
      

 
電気情報工学コースは,高専課程4,5年と専攻科1,2年を合わせた学士課程で構成されているが,特に重要な位置付けとなるのが高専課程5年次における卒業研究と,専攻科で引き続いて2年間実施される特別研究である。即ち,同一課題の研究が3年間の時間を掛けて行われることから,学生の研究に対する取り組み姿勢は自ずと自主的な形態に向かうのが普通である。そのような自主性の育成に加え,課題に対する問題設定能力,研究等における創意工夫と絶え間ない努力を目標としてC-4を設定している。

    
C-4 論理的思考,創意工夫の下に主体的な研究を進めることができる。
      



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