研究概要
キーワードは「光」です。電子系・物理の知識や考え方を用います。
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様々な材料や構造を用いた光計測・光加熱に関する研究
・ 光計測システム・ロボットに関する研究
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ナノスケールの構造体における電磁界分布に関する研究
研究テーマ
局所的レーザ加熱のための光ファイバプローブ構造の特性評価及び作製
光ファイバプローブを通して強いレーザ光を照射することで,対象物を加熱し,微細抗や細い溝の中などの局所的な加熱を行う事ができます。加熱によってゴミなどを焼却する事を目指します。強度面・レーザ照射効率などの面から見て,効率の良い構造を構造解析や電磁界シミュレーションによって決定し,実際の装置を設計・作製します。
光測定に向けた光ファイバプローブ構造の特性評価及び測定系の作製
光ファイバの先端を尖らせた光ファイバプローブを用いると,高感度かつ局所的な光測定を行う事ができます。測定したい対象は,細胞内の生体微粒子や河川・水道などにおける環境微粒子,燃料電池内部の電解質膜など多岐にわたります。ここでは対象物や測定方法を絞った上で,電磁界シミュレーションや構造解析を行い,最適な構造を求めます。決定した構造を試作し,測定する装置を設計・作製します。
自動光計測ロボットの開発
光検出素子やナノスケールの光測定システムを用いて,汚染物質や環境微粒子などの測定対象を空中・水中で自動追跡・測定するロボットの開発を構想中です。詳細はまだ決まっていませんが,具体的な内容としては,全体のシステムの設計,仕様設定や内蔵する測定系の設計・シミュレーション・試作・実験等を含みます。
レーザスキャン・分析・マッピングシステムの開発
遠距離からのレーザ光スキャンによる光学測定を中心とした材質・付着物質の同定マッピングや,破壊状況などの差分マッピングを簡易的に行うシステムの開発を行います。マッピング測定に際しては,通常の光学的測定手段では信号/雑音比が非常に低いなどの理由で困難が予想されます。そこで従来の光学測定の高感度化技術に加え,測定の精度を決定する各種パラメータの最適化を自動的に行う,迅速なマッピングに特化したシステムを構築します。