高専→四電
右→井口 敬一郎さん(協和中)
左→佐々木 勝教さん(山田中)

Q1:高専進学の理由は?
井:正直、中3の頃は、高専がどんなところかわかっていませんでした。公立とは別に受験できるという話を聞き、それじゃあ試しに受けてみようという気軽な気持ちからの受験で、高専がダメだったら工芸を受けようと考えていました。中3の頃は、土木をやりたいというイメージは無く、漠然と技術職かな~とは思っていました。
佐:私の場合、ちょうど時代背景から、『環境』という言葉が取りざたされていた頃で、高専でも土木工学科から建設環境工学科へ変更された時期であったため、倍率も高く注目も浴びていました。卒業生の進路が、公務員とか電力といったしっかりした所に就職されていることを聞き、また、両親からも、「これからは事務職よりも技術職、手に職をつけた方が強いのではないか」という薦めもあり、高専進学を決めました。
Q2:実際入ってみてどうでしたか?
井:真剣に授業に取り組んだ結果、先生方が教えてくださることについて十分理解できたと思います。
佐:一般科目は、2年生ぐらいである程度のことが求められるということで、普通科高校に比べてかなり早いなと思いました。専門科目は、5年間で大学生と遜色ないレベルということで、みっちり教えていただきました。会社に入ってみて、基礎的な部分では大卒の方とは大きくは変わらないのかなあ(?)と感じています。
Q3:勉強以外は?
井:佐々木君は、野球部やったから、遊ぶ暇が無かったんかな~?
佐:3年生までは野球に明け暮れていました。一般の高校生と違うのは、やはりバイク通学ができることでしょうね。一気に行動範囲が広がりました。
井:私は部活かアルバイトのどっちにするか悩んで、アルバイトを選びました。5年間、いろんなアルバイトに明け暮れましたが、勉強には影響なかったです。日頃の授業をまじめに聞いておけば、テスト前勉強はしなかった方なんです。基礎的なことを反復して教えてくれたからだと思います。
佐:大学の講義を受けたことがないので詳しくはわかりませんが、友人から聞いた話によると、大学はダーっと一回流してしまうと、後は自分でやりなさいよ!という感じのようです。それに対して高専は、基礎を何度も繰り返し教えてくれるので、身に付くのだと思います。
Q4:入学前の不安はありましたか?
井:そんなに考えたことはありませんでした。
佐:建設環境工学科に変わったばかりでしたので、土木工学科から何が変わったのだろうか?環境という分野がどういう風に組み込まれているのか気になっていました。
Q5:高専に入って良かったところ?
井:一番は友達だと思います。5年間同じクラスで過ごしましたから、一生つきあえる親友ができたことです。
佐:それは私も同じですね!就職先もだいたい同じ分野ですから、たまにあった時には、悩みが共有できます。
Q6:逆にここは・・・?
井:女性が少なかったことですかね~!
佐:(笑)僕らのころは少なかったですからね~。クラスの1/6くらいでしたでしょうか。今は、1/3くらいはいるんですかね?
Q7:今のお仕事?
井:今は、四国内に58カ所ある水力発電所の保守(メンテナンス)をやっていますが、発電所・変電所・送電線など電力施設全般の土木技術に関わる仕事になります。
Q8:大卒とのギャップ?大学を薦める?
井:ギャップは感じますが、高専からの就職のしやすさを考えるとどうかと思います。スタートラインは同じですから、就職してからどれだけ能力を延ばせるかは本人の取り組み方次第だと思います。子供が小学五年になりますが、高専を勧めていまして、本人はその気になってくれています。
佐:会社の方では、即戦力というふうに見てくれているように思います。若い頃は、大卒・高専卒関係なく仕事を与えてくれるため、非常にやりがいを感じています。
Q9:中学生へのメッセージ!!
井:有名大学に入るのを目標にしている人もいるかと思いますが、最終は、どこに就職できるのか?ということだと思うんです。大卒では、ライバルが多いですから、高専の方が就職の面では有利だと感じています。
佐:地域性というか、地元で就職したい人には、特にお薦めですね。地域に根ざしているという高専の特徴は、大きな強みであり、これまで先輩方が積み重ねられてきたものというか、そういう歴史が評価されているため、就職に有利なのだと思います。

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