高専→京大→京大院→警察庁
黒田 望さん(古高松中)

Q1:高専進学の理由は?
中学生の頃、建築・設計士にあこがれていて、大きなものを対象に仕事をしたいと思っていました。中2の頃、先生から技術方面を目指すのであればということで高専を薦めてもらったのもあります。
Q2:実際入ってみてどうでしたか?
1~2年時の土木工学のさわりを学んで、こんな世界もあったのかと驚き、面白いと感じました。3年生の実習授業では、コンクリートの供試体づくりなど本当に面白いと感じ、大学への進学も意識し始めたのもこのころからです。
Q3:大学編入を意識したのはいつ?
本格的に意識したのは4年の夏からで、剣道部の部活も抑え気味にし、勉強のウエイトを多くしました。また、大学編入に関する情報収集・スケジュール管理、過去問もこの頃から取り組みました。
Q4:編入試験を振りかえって?
京大の編入試験は、英語・物理・化学・数学のペーパテストと専門教科の面接という内容でした。専門教科は、普段の勉強さえしておけば大丈夫でしたので、一般に絞って受験勉強に取り組みました。
Q5:大学では大丈夫?
3年次への編入でしたが、専門課程は何の心配もいりませんでしたし、大学院に進んでも何の問題もありませんでした。先生に感謝です! 一般教科の1~2年次の単位取得はありましたが、一部専門の概論もあり、高専時代に習っていたのに?(笑)という感はありました。
Q6:高専に入って良かったところ?
土木工学の面白さを気づかせてくれた先生と出会えたのが一番です!構造力学・水理学・土質学など、これまで何となく感じていた自然の摂理といったものが、論理的に整理されていくことが大変面白く感じました。
Q7:逆にここは・・・?
英語については、TOEIC・TOEFLなどの試験に早くから取り組み、自分の出来なさ加減に早く気づくべきだったと反省しています。今の高専の授業内容はわかりませんが、進学を考えている生徒は、英語・数学にはもっと力を入れるべきと考えます。
Q8:今のお仕事?
警察庁の技官という立場で仕事をしています。今はまだ研修中ですので、写真のとおり勉強勉強の毎日です。研修が終わると、警察官が使っている無線システムであったり、サイバーテロ対応、庁内の情報管理といった情報通信に関する仕事をする予定です。
Q9:中学生へのメッセージ!
高専の魅力は5年間という期間だと思います。 5年という期間は一見長く感じますが、自分の方向性を考えるには良い時間です。公立高校に比べ、幅広い人と接する機会があり、人とのつながりが感じられる良い場だと思います。 また、卒業までの5年間を通じて専門の先生との距離が近くなる事が言えるのではないでしょうか?大学のように多人数相手ではなく、丁寧かつ熱心に教えていただき、とても贅沢な時間だったと感じています。

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