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私が最近読んだ本(2011/7)

梶尾真治
黄泉がえり
新潮社
K K (電子制御工学科3年)
 あらすじより。
あの人にも黄泉(よみ)がえってほしい…。 熊本で起きた不思議な現象。 老いも若きも、子供も大人も、死んだ当時そのままの姿で生き返る。 間違いなく本人なのだが、しかしどこか微妙に違和感が。 喜びながらも戸惑う家族、友人。混乱する行政。 そして“黄泉がえった”当の本人もまた新たな悩みを抱え…。 彼らに安息の地はあるのか、迫るカウントダウン。「泣けるリアルホラー」、一大巨編。

タイトルに「黄泉がえり」とあるが、この本はその死者が蘇ることが謎の現象である以上、 普通ならその謎解きが主軸になるサスペンスが第一の読みどころになるが、 著者はあえてそうせず、宇宙から飛来した生命体の視点から描かれた章がいくつか挿入され、 謎解きの興味をつなぎつつ、前半は現象に巻き込まれた人々の悲喜劇が描かれている。
木村元彦
オシムの言葉 :
フィールドの向こうに
人生が見える
集英社
Y M (情報工学科3年)
 サッカーを知っている人でなければ少し読みづらい本ではあるが、 日本代表を率いたこともある「イビツァ・オシム」の人間像をよく知ることができる本である。
サッカーやオシムについてだけでなく、もっと深い大切なものについても考えさせられるので、 ぜひ読んでいただきたい。
イアン・クライスト
魔獣の
鋼鉄黙示録 :
ヘビーメタル全史
早川書房
S H (電子工学科4年)
 この本は友達に薦められて借りました。 タイトルだけを見ると、どんな本かと思いましたが、 読んでみるとヘビーメタルという音楽の中でも激しいロックのジャンルに入り、 見た目もロングヘアーやマスクなどをつけたアーティストが演奏するジャンルの歴史を 写真や表を使ってヘビーメタルを知らない人でも分かりやすくなっています。
また、オジーオズボーンやメタリカ等の有名なアーティストやバンドグループについて 詳しく書かれていておもしろいので、読んでみて下さい。
伊坂幸太郎
アヒルと
鴨のコイン
ロッカー
東京創元社
S T (情報通信工学科4年)
 この本はサスペンスです。
引っ越したばかりの「椎名」に「一緒に書店を襲おう」と提案する隣人とその周囲の人々の“完結”へ向かう物語になります。2つのストーリーが同時進行していくのですが、そちらも読み易く、作者のユーモアに溢れた表現も見所の一つです。
是非、手に取って衝撃的な結末まで読んでみて下さい。
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