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私が最近読んだ本(2014/05)



コミュニケーション100の法則 伊藤 守 ディスカヴァー・トゥエンティワン
※書影はopenBDから
N M (2年通信ネットワーク工学科)
 私が最近図書館から借りた本は「コミュニケーション100の法則」です。私がこの本を借りた目的は、「コミュ力をあげたい。」そういう単純な理由で借りました。この本には自分ではまだ気付いていなかった自分の気持ち、「実は本当はこんな事を考えていたのかもしれない。」と訴えかける文章、人間関係に疲れ「どうしたらいいんだろう。」と悩む自分の心を少し軽くしてくれる様々な内容が書かれています。例えば、「時には馬鹿にされることもある。時には非常識なやつだと思われる。時には変なやつだと思われる。時には嫌われる。それがどうした?」という文章があります。
 自分を強く持ち貫く。結局それが自分で理解してくれる存在は貴重です。嫌われるのが怖くて行動を起こさないより、起こす方がよっぽど素敵です。コミュニケーションはあくまでドッヂボールではなくキャッチボールなので私はもっと人の話をきいて、思いやりのある人になりたいと思いました。


県民性マンガうちのトコでは もぐら 飛鳥新社
※書影はopenBDから
M S (2年通信ネットワーク工学科)
 私がこの本を借りた理由は単純で、絵がかわいいからでした。実際、読み進めている各県の特徴を生かしたキャラクターたちが、県民あるあるネタを繰り広げています。そんな私の地元の香川県は、“四国の玄関口”と紹介されていて、少し誇らしいです県民性としては『人懐っこく、社交的 オシャレ好きで流行にも敏感、かつ協調性も器用で要領がよくて堅実 お金にしっかりしている』だそうで…。私自身はどうなのよく分かりませんが、私のまわりの人を見たらそういう人が多いなと思います。
 地元の人は名物をあまり食べないのに対し、香川県民は讃岐うどん消費量全国一位とことに私は驚きました。でも決して毎日食べているわけではないです。また、この本有名人の出身県が載っているので「明石家さんまって和歌山出身!?」って驚きましこの本はどの県も平等に描いていたので、読みやすくおもしろかったです。
 続編もあるので読んでみたいと思います!!


思い出のとき修理します 谷瑞恵 集英社
※書影はopenBDから
Y M (3年情報工学科)
 この本は連作短編形式の本で、5つの短編からできている。
 主人公の明星はわけあって都会から、物語の舞台である商店街へ引っ越ししてくる。そこで出会った時計屋の秀司や、いつもガラクタのついた銀のネックレスを身につけている太一と、時計を通していろいろな人の思い出を直していく。壊れてしまった思い出というものは、その大小差はあれど、みんな持っているだろうと思う。僕にはまだ直したいと思うほどの思い出はないが、この本を読んでそれがいかに幸せなことか、ということが分かった。
 生きていれば、いつか壊れた思い出ができるかもしれない。そうならないよう、もしくはそうなってしまってもあきらめずに直す努力をしようと思った。
ジョン・T・ウィリアムズ
クマのプー
さんの哲学
河出書房新社
T K (3年情報工学)
 クマのプーさんというのは、ご存じあの有名な夢の国の住民のひとりだ。そのプーさんとゆかいな仲間たちが主人公の哲学について書かれた本がこれだ。
 第一印象は良くなかった。1人でも多くの人に見てもらおうとキャラクターの名を使っているようなものだと思ったからだ。さらに表紙にはプラトンの像の前で腕を組み、胸をはって「ぼくはあたまの悪いクマだけど」と言っているプーさんがいるのだ。完全にケンカを売っている。
 しかし、この言葉こそ哲学を語るうえで大切なものであったと著者は述べる。プーさんが自分で自分を「あたまの悪いクマ」と言うことは、「あのソクラテスの伝統を引き継いで」いて、「ソクラテスの無知の告白と同じ」であるといえるのだ。何ということだろう。プーさんとソクラテスがつながってしまった。ソクラテスだけではない。プラトン、アリストテレス、ライプニッツ、ロック……。小さい頃ビデオで見た場面が、登場人物(動物?)が、言葉が、恐ろしいほどに哲学的であったことに気がつくのだ。
 プーさんを知っているのであれば誰でも楽しめると思うが、私は特に公民を習う2年生にこの本をおすすめしたい。
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