第3回香川高等専門学校卒業証書授与式・修了証書授与式 式辞


 香川高等専門学校では、平成24年3月15日に高松キャンパスで、3月16日に詫間キャンパスで平成23年度卒業証書授与式・修了証書授与式を挙行し、本科生290名へ卒業証書を、専攻科生46名へ修了証書を授与することができました。ご列席のご来賓の皆様、保護者の皆様方とともに、香川高等専門学校の全教職員を代表して、お祝いを申し上げます。
卒業・修了を迎えられた皆さん、本日は誠におめでとうございます。高松工業高等専門学校、詫間電波工業高等専門学校ならびに香川高等専門学校における5年間、あるいは7年間の研鑽に敬意を表しますとともに、この間の保護者の皆様のこれまでのご支援に深く感謝申し上げます。

 卒業生、修了生の皆さんは、5年間あるいは7年間に及ぶ本科、専攻科の専門分野の学業を終えて、入学時と比較して心身ともに目覚ましい成長を遂げられたことと思います。今日に至るまで、楽しいことだけでなく数多くの苦難を乗り越えてきたことと思います。これらすべての経験を糧として、将来へ大きく飛躍してくれることを期待しています。

 昨年3月11日に発生した東日本大震災は未曽有の大地震とそれによる大津波、さらに被災した福島第1原子力発電所からの広域にわたる放射能汚染は、我が国の政治経済産業社会の全てに想像以上の影響を及ぼしています。被災された皆様には改めて衷心よりお見舞いを申し上げますとともに、復旧復興に全力を尽くされている関係者の方々に深く敬意を表する次第です。
 このたびの大震災によって科学技術への国民の信頼が大きく揺らいでしまいましたが、この国を復興へと導くものは間違いなく科学技術であり、携わる人々の信念と決意であると確信しています。人々の安全安心を確保しうる国土を、今後どのように整備していくのかという大きな課題が生じています。またエネルギー政策の大綱を早期に決定し、原子力をはじめ再生可能エネルギーをどのように整備していくのかといった重要課題への取組を強力に進めねばなりません。さらには、このような大地震が、西日本を襲うことにも覚悟を新たにしているところです。

 究極のものづくりとして、昨年のこの場で私は “ORT”という三つのキーワードを挙げました。すなわち、OはOriginalであり、「誰にも真似のできない技術」が第一番に重要です。次のRはRevolutionaryです。「革命的な技術」であり、「革命的」な技術こそが世界をリードできるものです。最後のTはTimelessです。「時代を超越した技術」であり、Timely 「時機に合った技術」も大切ですが、時の風潮に左右されない技術こそ重要です。
 今年はこの3つの技術開発のキーワード“ORT”に加えて、CのCommunicationを加えたいと考えます。このCは技術ではありませんが、ものづくりのための戦略としての「人の絆、心の交わり」です。独自の技術でもって世界に伍していくことが、明日の日本を支えるために欠くことができない必須の事項ですが、一人ではなかなか達成は難しいものです。志を同じくする人のチームとしての相乗効果が道を開くことにつながるでしょう。若い世代の皆さんの能力には限界がありませんから、自分の選んだ仕事を天職と信じ、日本の文化や社会を大切にして広く勉強し、何事であれ新しい分野への挑戦を恐れず、元気に力を発揮できる人になってください。

 継続した努力が、将来の果実を手にすることになります。失敗もするでしょうが、数々の失敗の積重ねが、夢の実現に至る王道であるということは、これまでの歴史が示してくれています。10年先、あるいは20年、30年先を目指して日々努力を積み重ねて、その道のエキスパートになり地球社会の一員として活躍してくれることを願っています。

 卒業生、修了生の皆さんのこれからの洋々たる前途を祝い、今後の飛躍を期待して、校長式辞とします。

  平成24年3月15日,16日
     香川高等専門学校長 嘉門雅史


香川高等専門学校
校長 嘉門 雅史
平成24年度香川高等専門学校入学式 校長式辞(2012年4月6日)
平成23年度(第3回)香川高等専門学校卒業証書授与式・修了証書授与式 校長式辞(2012年3月15日,16日)

平成23年度香川高等専門学校入学式 校長式辞(2011年4月5日)

平成22年度(第2回)香川高等専門学校卒業証書授与式・修了証書授与式 校長式辞(2011年3月17日,18日)

平成22年度香川高等専門学校入学式 校長式辞(2010年4月6日)
平成21年度(第1回)香川高等専門学校卒業証書授与式・修了証書授与式 校長式辞(2010年3月18日,19日)
香川高等専門学校記念式典 校長式辞(2009年10月14日)