高松キャンパス
本校教員が平成30年度河川基金成果発表会にて優秀成果表彰を受けました
2018/08/18 更新
 建設環境工学科の高橋講師が、平成30年8月3日に東京大学で開催された平成30年度河川基金成果発表会にて、優秀成果表彰を受けました。この表彰は、公益財団法人河川財団による河川基金助成事業(研究者・研究機関部門)において、平成29年度に助成研究を完了した研究者(平成29年度の採択数は100件)を対象に、研究成果報告が特に高く評価された研究者を表彰するものです。

 今回表彰された研究テーマは、「簡易魚道を用いたアユの遡上環境の改善」です。この研究では、高橋研究室で開発した、一般市民が利用できる安価かつ高性能な可搬式魚道*を用いて、河川構造物によってアユが遡上困難になった現場(高知県奈半利川流域)に、アユなどの水生動物が移動可能な流れを創出することに成功しました。この成果は、河川管理者と地域住民が連携して魚道を運用することで、河川構造物による水生動物の遡上阻害問題を解決するという、新たな環境保全手法の可能性を示すものです。

*魚道・・・ダムや堰堤などの落差構造物に設置される水生動物の通り道
(建設環境工学科)