制御工学V(CH073557) 専門・選択 2単位 山本 幸一郎 5学年 前期2時間 後期2時間 |
【授業の目標及び期待される学習効果】 計算機の発達に伴って制御工学においても従来のアナログ制御からディジタル制御が一般的 になりつつある。4学年で学んだ連続系の制御理論と並行する形でディジタル制御理論につい て講述するとともにディジタル制御特有の問題についても言及する。 |
【授業の概要】 1.サンプリングと量子化 4時間 ディジタル制御特有のサンプリングと量子化について講述する。 2.離散時間系の動的システムと数式表現 12時間 動的システムの定義と,動的システムの数式表現を求める方法について講述する。 3.状態方程式の解とシステムの安定性理論 12時間 状態方程式の解とシステムの基本的性質である安定性の理論について講述する。 ・状態方程式の解 ・状態推移行列 ・システムの漸近安定性 4.可制御性,可観測性と線形システムの構造 12時間 システムにおける基本概念である可制御性,可観測性について講述する。 ・可制御性と可観測性 ・正準形式 5.制御系の設計手法 14時間 現代制御理論を用いた種々の制御系の設計法について講述する。 ・極配置法 ・最適レギュレータ ・サーボ系の設計 ・オブザーバ 6.ディジタル制御装置の概要 6時間 ディジタル制御装置の構成について講述する。 ・計算機のハードウェア構成 ・ソフトウェアの構成 |
【授業の形式,視聴覚機器の活用】 ・教科書に沿った講義を行う。 ・期間中4回程度のレポート提出を課す。 |
【教科書,教材,参考書】 教科書:兼田雅弘,山本幸一郎著 「ディジタル制御工学」 共立出版 |
【成績評価の方法】 定期試験を70%,レポートを20%,平常点(出席率,授業態度など)を10%の比率で 総合評価する。 |
【メッセージ】 |