電子回路T(CH072313)                          専門・必修  2単位            
喜多  定                                                3学年  前期2時間  後期2時間
【授業の目標及び期待される学習効果】                                                  
    急速な進歩を遂げたエレクトロニクス技術は,あらゆる産業分野で不可欠なものとなった。
  このエレクトロニクス技術を支える基礎の一つが電子回路である。電子回路Tでは,まず,電
  子デバイスの動作原理,電気的特性,特に等価回路については詳述する。次いで,基本的増幅
  回路から実用的増幅回路まで言及し,これらの回路構成と動作解析について講述する。      
【授業の概要】                                                                        
  1.電子回路の基礎                                                          22時間
      電子回路の各論で基礎となる電子素子,基礎回路に関する基本的事項について講義する。
      ・pn接合ダイオード                    ・特殊ダイオード                        
      ・バイポーラトランジスタ                ・ユニポーラトランジスタ(FET)      
      ・トランジスタとFETの電気的特性      ・その他の半導体素子と動作原理          
                                                                                      
  2.トランジスタとFETの等価回路                                          16時間
      等価回路の意義と基本的な等価回路の用い方,そして近似式の誘導と電子回路の実用的な
      計算方法について講義する。                                                      
      ・定電流源と定電圧源                    ・トランジスタのT形等価回路            
      ・定数等価回路                          ・FETの等価回路                      
                                                                                      
  3.増幅回路                                                                22時間
      基本増幅回路の動作解析を重点に述べ,さらに種々の実用増幅回路について講義する。  
      ・基本増幅回路                          ・RC結合増幅回路                      
      ・トランス結合増幅回路                  ・負帰還増幅回路                        
      ・電力増幅回路                          ・直流増幅回路                          
      ・OPアンプ                            ・高周波増幅回路                        
【授業の形式,視聴覚機器の活用】                                                      
  ・主に,教科書に沿った講義を行う。                                                  
  ・各単元の最後に練習問題を解答させる。                                              
  ・前期2回,後期2回レポートを提出させる。                                          
【教科書,教材,参考書】                                                              
  教科書:赤羽  進  他著  「電子回路(1)」  コロナ社                                
  教材  :プリント                                                                    
  参考書:丹野頼元  著    「電子回路」  森北出版  [図書館所蔵]                      
【成績評価の方法】                                                                    
    前期中間,前期末,後期中間,学年末の各試験を60%,レポートを20%,平常点(出席
  状況,授業態度など)を20%の比率で総合評価する。                                  
                                                                                      
【メッセージ】                                                                        
    等価回路を理解することは,電子回路を理解する上で,大きなウエイトを占める。