制御機器(CH072455)                            専門・必修  2単位            
植主  雅史,山本  修三                                  4学年  前期2時間  後期2時間
【授業の目標及び期待される学習効果】                                                  
    大規模なプラント制御システムから,シーケンス制御の機能部品にまでおよぶ広範囲な装置
  ・機器を対象とする制御機器について,基本的なセンサ,信号変換器やアクチュエータの動作
  原理などの基礎的事項を理解させることを目標としている。                              
【授業の概要】                                                                        
  1.リレーシーケンス制御概要−制御とスイッチ                                  2時間
      手動操作スイッチを用いたランプの点滅回路を,実態配線図とシーケンス図に書かせるこ
    とによってシーケンス制御の基礎を理解させる。                                      
  2.検出器と操作機器                                                          4時間
      機械を制御するために必要な種々な物理量の検出器について,さらに種々なエネルギーを
    機械的エネルギーに変換する装置(電気式,油圧式等)について述べる。                
  3.論理回路                                                                  6時間
      論理回路(OR回路とAND回路)について述べ,手動スイッチと検出スイッチを組み合
    わせた動作をタイムチャートに書かせる。                                            
  4.リレーの基本回路                                                                
      リレーの機能について述べ,AND,OR,NOT及び自己保持回路のタイムチャートと
    シーケンス図を書かせる。                                                          
  5.主回路と操作回路及び優先回路                                              6時間
      電磁接触器,過電流保護装置,サーマルリレー,インターロック回路及び各種優先回路に
    ついて述べ,主回路と操作回路及び優先回路のシーケンス図を書かせる。                
  6.タイマとカウンタ                                                          6時間
  7.PLC,務節点シーケンス,電子・ディジタル回路を含むマイコン制御の基礎  30時間
                                                                                      
                                                                                      
【授業の形式,視聴覚機器の活用】                                                      
  ・教科書及びプリントに沿って講義を行う。                                            
  ・各節毎に十分な演習を行う。                                                        
  ・授業効果を上げるために,制御機器を製作する工場の見学を行う。(9月に予定)        
【教科書,教材,参考書】                                                              
  教科書:松下電器  製造・技術研修所編著  制御基礎講座シリーズ@          廣済堂出版  
        :青木政夫  著  「はじめて学ぶシーケンス制御回路の仕組み(上)」  技術評論社  
  参考書:同上,制御基礎講座シリーズA,B,C,D                        廣済堂出版  
【成績評価の方法】                                                                    
    定期試験を60%,演習問題を30%,平常点(出席率,授業態度など)を10%の比率で
  総合評価する。                                                                      
                                                                                      
【メッセージ】                                                                        
    前期シーケンス制御としてリレーシーケンス,後期プログラムコントローラ(PLC),デ
  ィジタル回路のマイクロプロセッサのハードウェア,ソフトウェアを含むマイコン制御を学習
  する。いざ,チャレンジを!