応用物理U(CH071405) 専門・必修 2単位 辻 憲秀 4学年 前期2時間 後期2時間 |
【授業の目標及び期待される学習効果】 専門科目に関連する分野について,基本的な考え方・とらえ方・扱い方を修めることを目標 とする。高度で数学的な厳密さは避け,結果だけを重視するのではなく途中の過程も理解させ て知識が専門科目で活用できるように配慮する。 |
【授業の概要】 1.解析力学 10時間 ラグランジュの運動方程式と,量子力学で必要なハミルトン関数を講義する。 ・仮想仕事 ・ラグランジュ関数 ・ハミルトン関数 2.流体力学 8時間 流体の取り扱い方の基礎を講義する。 ・ベルヌーイの定理 ・粘性 ・ポアズイユ流 3.熱力学,分子運動 12時間 熱統計力学の概論を説明する。 ・熱力学第1・第2法則 ・エントロピー ・マックスウエルの速度分布 4.光学 6時間 位相差と偏光の関係,振幅・位相の変化から厚さと屈折率の測定原理を説明する。 ・偏光 ・偏光板,波長板 ・エリプソメータ 5.前期量子論 12時間 物質の波動性を理解しやすくするために,主に光とX線の粒子性・波動性に当てる。 ・特殊相対論 ・回折,干渉 ・X線管 ・光電効果 ・コンプトン効果 6.量子力学 12時間 波動方程式が表せて,非常に簡単な問題でエネルギー固有値が求められるようにする。 ・物質の波動性 ・シュレデインガー方程式 ・固有値,固有関数 |
【授業の形式,視聴覚機器の活用】 ・教科書,プリントを用いて講義する。 ・2回に1回の割合で演習問題を課す。 |
【教科書,教材,参考書】 教科書:木暮陽三編集 「高専の応用物理学」 森北出版 教 材:プリント |
【成績評価の方法】 定期試験の成績に,授業中の演習問題の評価,平常点(出席率,態度など)を加味する。 |
【メッセージ】 自分で考えることにより,理解が深まり記憶に残るので授業中の演習問題は全部解いてほし い。 |