電子回路U(CH071414)             専門・必修 2単位           
喜多 定                        4学年 前期2時間 後期2時間
【授業の目標及び期待される学習効果】                         
  電子回路Uでは,電子回路Tで学習した知識を土台にして,発振及び変調・復調の基本回路
 と動作原理を述べ,さらに,電源回路としての整流,平滑及び定電圧回路について講述する。
  この講義を通して,各種発振回路の動作原理及び発振条件,電気信号を効率よく伝送する仕組
 みや元の電気信号を取り出す操作,交流を直流に変換する整流方式などを修得する。       
【授業の概要】                                    
 1.発振回路                                24時間
   各種発振回路の動作原理を解説し,発振の条件や回路構成について講義する。         
   ・発振の原理              ・発振回路の発振条件           
    ・LC発振回路             ・RC発振回路                         
      ・水晶発振回路                                                                 
                                                                                     
 2.変調・復調回路                                                  22時間
      信号波を搬送波に乗せる変調回路と変調を受けた波から元の信号波を取り出す復調回路の
    原理及び基本回路の動作について講義する。                                    
      ・変調の種類と原理           ・振幅変調                             
    ・振幅変調波の復調            ・周波数変調と位相変調                 
      ・周波数変調の復調                      ・パルス符号の復調                     
                                                                                     
  3.電源回路                                                                14時間
      商用単相交流から直流電源に変換する原理を説明し,各種電子装置の駆動用に使用される
      直流安定化電源回路の方式や特性など基本的事項について講義する。                 
      ・整流回路                            ・平滑回路                             
      ・倍電圧整流回路                        ・定電圧回路                           
【授業の形式,視聴覚機器の活用】                           
 ・主に,教科書に沿った講義を行う。                                                 
 ・各単元の最後に練習問題を解答させる。                                             
 ・前期2回,後期2回レポートを提出させる。                                         
【教科書,教材,参考書】                               
 教科書:赤羽 進 他著 「電子回路(1)」 コロナ社                   
         滑川敏彦,高橋晴雄 共著 「電子回路2」 森北出版 (補助的に使用)        
 教 材:プリント                                  
  参考書:丹野頼元 著 「電子回路」 森北出版 [図書館所蔵]                       
【成績評価の方法】                                  
  前期中間,前期末,後期中間,学期末の各試験を60%,レポートを20%,平常点(出席
 状況,授業態度など)を20%の比率で総合評価する。                                 
                                                                                    
【メッセージ】                                    
   各回路の動作原理,特に,基本的事項について十分に理解することが肝要である。