フルメタル
パニック! 放っておけない一匹狼? 富士見書房
(富士見ファンタジア文庫) |
D A (1年5組)
戦争ボケの高校生、相良宗介は今日も周りの迷惑など考えずに狙撃をキメる。校舎に轟く爆発音。彼にとっては日常的な1日である。
そんな彼の友達、千鳥かなめが彼とその友達と浜辺で遊んでいる最中、テロリストに誘拐された!? もちろんそんなはずは無いのだが、安全な日本での常識が通じない相良宗介にとってはテロリストの襲撃としか思えない。意を決し、非情となった彼は果たしてどのような行動に出るのだろうか! 自分はこの物語が、日本という社会の中で、「安全」という言葉を知らない相良宗介がアクセントになっていることで面白くなっていると思います。また、彼が暴走しすぎるのを防ぐために千鳥かなめが全力でツッコミを入れるところも笑えてくるな、と感じました。 忙しい毎日を送っている人にオススメです。束の間の休憩に1度読んでみてはいかがでしょうか? |
図書館戦争
角川書店
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H Y (1年5組)
2019年。「メディア良化法」と呼ばれる公序良俗を乱す表現を取り締まる法が成立して30年たった。高校時代に出会った図書隊員の姿を追い求め、行き過ぎた検閲から本を守るための組織「図書隊」に入隊した1人の女の子がいた。名前は笠原郁。不器用だが、自分をつらぬく熱いハートでどんな困難ものりこえていく。さて笠原はあのときの図書隊員に会うことができるのだろうか!!
この本は今までにいろんな書店や図書館で見かけることがあり、1度くらいはためしに読んでみようかなあーという感じで借りました。最初は、読みやすい本だなと思いました。でも読んでいくうちにその世界へ引き込まれ、何時間も読み続けました。今まで読んだ本の中でもかなりおもしろかったです。今、映画でも図書館戦争をしているのでぜひ見に行きたいと思いました。 みなさんもぜひ図書館戦争を読んで下さい。 |
ルーンの
子供たち 宙出版
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S S (1年6組)
ぼくがこの「ルーンの子供たち」を借りたきっかけは、図書館で文庫本を見ていると、1つだけ厚くて目立っていたので、何となく借りてみようと思ったのがきっかけでした。その日、図書館で読んでいる内に面白くなってきて、結局「ルーンの子供たち1」を借りて帰ることにしました。
内容は、主人公が、始めはおじに裏切られ、家族を失い、最後には大好きだった兄も失ってしまうという悲しい展開から始まります。その後も、信じた人には裏切られることを繰り返していく内に人を信じなくなってしまうという話です。もちろん最後はハッピーエンドですが……。 読んでみての感想は、伏線べったべたの作品だったので繰り返し読まないと理解できない所もあると思いますが、伏線の張り方が非常に絶妙なので、次のページをめくるのが楽しみになってくる作品となっています。また、当作品は、外国の方の作品なので、SF系が入っていますが、これもまた、そういうのが好きな人には、おすすめの作品です。みなさんもどうか一度「ルーンの子供たち」を手にとってみてください。 |
歳三
往きてまた 文芸社
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T S (1年7年)
この本は幕末に活躍した新撰組の初代副長、土方歳三を中心とした物語です。鳥羽伏見の戦から五稜郭での敗北までが書かれています。
僕は歴史小説が好きなのでこの本を借りました。読めば読むほどこの物語に引き込まれていきました。特に好きなところは五稜郭で土方が死ぬ覚悟を固めて、必死に戦う場面です。この場面の後、歳三は新撰組だった仲間を自分から手放して自由にし、1人で戦いぬきます。そんな覚悟を決める重要な場面なのでとても印象に残っています。 歴史小説に興味がある人、ない人も引きこまれる本です。ぜひ読んでください。 |
神様ゲーム
講談社
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S M (3年情報工学科)
小学生の芳雄は浜田町の小学生だけでつくられている浜田探偵団に入っている。最近の浜田探偵団の活動は残虐な猫殺しの犯人を見つけること。ある日、掃除当番で同じトイレに当たった鈴木太郎(自称神様)に猫殺しの犯人を教えてもらう。証言をでっち上げ、警察にある大学生が怪しいとタレ込みした浜田探偵団だったが、その後日、芳雄の親友英樹が浜田探偵団の秘密基地で死亡した。事故か、殺人か、殺人なら犯人は誰か、ドキドキハラハラのミステリー小説が「神様ゲーム」です。
主人公が小学生であることから分かるように、子供向けに書かれている本で国語嫌いな高専生には読みやすいと思います。加えて、子供向けの本なのに内容はエグくて、とても小学生向けではないので、丁度良いと思います。二転三転するこの小説の結末をぜひ読んでもらいたいです。最後の一ページを読んだとき、きっとあなたは床の上でのたうち回ると思います。小難しいことを考えず、ただおもしろい本を読みたい方にオススメです! |