読書の森

私が最近読んだ本(2018/11)



いまさら翼といわれても 米澤穂信 KADOKAWA
※書影はopenBDから
O T (1年1組)
 「いまさら翼といわれても」という書名に何か惹かれるものがあり、私はその小説を手に取っていた。 一般的な小説の形式ではなく、ショートストーリー形式だったが、全ての話につながりが感じられたのがとてもよかった。 今回は書名にもなっている「いまさら翼といわれても」という話に絞って書いていく。 この話は主な登場人物は同じ高校に通う2人。頭が切れる折木奉太郎、千反田家の跡取り、千反田える、だ。 事件は千反田がソロパートで出場する合唱祭当日に起きた。なんと彼女が突然いなくなったのだ。 折木は友だちと協力しながら彼女の居場所を突きとめる。 彼女のところに訪れた折木はそこで彼女がなぜ急に行きたくなくなったのかを推測して話すのだが…。


キノの旅 : the beautiful world 時雨沢恵一 メディアワークス
※書影はopenBDから
A K (1年1組)
 この本は、姉に勧められており、アニメ化もされていたこともあり、読みやすいと思い借りました。 正直、小説などの長編ものは、読み切ったことが無かったので、最後まで読むことができるのか不安でしたが、 1つ1つの話で物語が終わっている様で切りが良く、休憩しながらでも楽しく読める作品でした。 この本には、キノという旅人と相棒であるバイクのエルメスが、色々な国を巡る話がたくさんあります。 キノは、自分の住んでいた国で酷い目に遭い、その時出会ったエルメスに乗ってその国から逃げ出します。 その後、師匠という女性に会い好機一転し、師匠から旅の基礎や銃の使い方を教わります。 しかし、ある日の事がきっかけとなり、師匠の元から逃げ出し、旅を始めることになります。 この本のあとがきには、著者である時雨沢恵一様のいたずら心が含まれていて、あとがきだけでも楽しめる本になっています。
日本博識研究所
文系の人にとんでも
なく役立つ!
理系の知識
宝島社
M S (1年3組)
 この本は、世の中のあらゆるものを分野ごとに分けて、その分野に関するものを一つ一つ、短い文で説明している。 しかも、その説明は文系でも分かりやすい理系よりの説明で、文系の人でも理系の人でも読みやすくなっている。 実際に読んでみて、様々な分野に分かれているため、自分が好きな分野を選んで読むことができたので、読んでいてあきなかった。 また、説明が短いので、暇があれば好きなときに読むことができた。 この本を借りた目的は、自分はどちらかというと文系だから少しでも理系に近づきたいと思って借りた。 もう一つは、本の表紙を見て、とても読みやすそうだったからだ。しかも、興味を引くような表紙だったから面白そうと思ってしまった。


砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 桜庭一樹 富士見書房
※書影はopenBDから
M D (電子システム工学科2年)
 通常のライトノベル系の本だともうあきた。あるいは少しショッキングな本を読んでみたい。 そのような方にこの本はおすすめである。 この本はストーリーや表現は少女小説のようだがところどころグロテスクでショッキングなサスペンスである。 あらすじはこうだ。「主人公山田なぎさの住む町へ自らを人魚と名のる人物が転校してくる。 人魚にふりまわされながら秘密を知っていき、同時に怪奇的な事件も起こる」というのだ。 読み進めるとときにいくつか謎がでてくると思う。しかし答えは明言されておらず、2回も3回も読みたくなる作品である。


週40時間の自由をつくる 超時間術 メンタリストDaiGo 実務教育出版
※書影はopenBDから
M K (通信ネットワーク工学科3年)
 勉強する時間がない。やりたいことがあるけど忙しくてできない。 このような時間不足の悩みを抱えている人は多いと思います。そんな人におすすめの本です。 私も、学年が上がり課題が増えたり、勉強が難しくなって、趣味や他の事に対する時間が十分なくて悩んでいたので、 そんな自分を変えたくてこの本を読みました。 内容としては、時間が無い中で、時間をつくり出す方法が多く書かれています。 だから、夏休み中に色々試して、自分に合う方法を見つけました。みなさんもきっと見つかると思います。 私がしているのは、30分何かをしたら、それが途中であっても別の作業に切り替えるタスクシフトです。 この方法で生活していると、時間が無いと思い込んでいただけで、案外あるものだなと感じました。


西の魔女が死んだ 梨木香歩 新潮社
※書影はopenBDから
K M (通信ネットワーク工学科3年)
 私の最近図書館から借りた本は『西の魔女が死んだ』という本です。 この物語は、主人公のまいの祖母である西の魔女が死んだシーンから始まります。 まいは祖母のことが大好きでした。祖母が死ぬ数年前まいは不登校になって祖母の家でしばらく暮らすことになりました。 そこでまいは魔女の手ほどきを受けます。 多くの人がかかえたことのある悩みをまいもかかえていて、それを魔女と一緒にいることで乗り越えていく物語です。 こんな考え方もあるんだなと新しい選択肢をくれた物語です。 内容も難しくなく量も多くないため、本が苦手な方でも読みやすいと思います。ぜひ、図書館で手にとってみてください。
H. P. Lovecraft
定本
ラヴクラフト全集
国書刊行会
W R (情報工学科3年)
 この本はアメリカの小説家であるH.P.ラヴクラフトが書いた小説群を収録したものである。 これらの小説は彼が「宇宙的恐怖(コズミックホラー)」と呼ぶ独特な世界が展開される物語である。 人間の潜在的な恐怖を呼び起こし、不思議な感覚をおぼえるのが特徴だ。 最近では「クトゥルフ神話」というと、どこかで聞き覚えのある人も多いのではないだろうか。 「クトゥルフ神話」というのは、これらのラヴクラフトの執筆した小説群が土台となり、 以後様々な作家がこの世界観に則って執筆し構築された神話群である。 TRPGやゲームなど、クトゥルフ神話をモチーフにしたものは多く、人気は高い。 現在この本は10冊以上出版されており、それぞれの話に明確なつながりがないのでどこからでも読めるようになっている。 興味がある人はこれを読んでお手軽神話体験をしてみてはいかがだろうか。
星新一
エヌ氏の遊園地
新潮社
Y H (電子システム工学科3年)
 金庫の中の大金をどうしても手に入れたいエフ氏。自白薬を使い、開け方を知ることに成功する。 しかし、副作用の影響が思わぬ事態を引きおこしてしまう。 星新一の作品の多くはショートショートと呼ばれる、とても短い物語で構成されている。 SFやミステリーなど幅広いジャンルが30作品以上書かれていることも特筆するべき点である。 読んでいて楽しく、また、教訓となることも多い。1つの物語は約1分ほどで読むことができるので、 ちょっとした間で楽しめるおすすめの本だ。


13歳のハローワーク 村上龍 幻冬舎
※書影はopenBDから
H Y (情報工学科3年)
 私はこの本にとある動画で出会いました。 どの仕事に就きたいか分からない人は読んでくださいとのことでしたので読んでみました。 私は408ページの「趣味の弊害について」という章を読んでほしいです。とても現実をつきつけられます。 どれだけ仕事と趣味の両立が難しいかを論理的におしえてくれます。 未来が暗くはなりますが、始めにしっているかいないかでは、社会に出た時に変わってくると思います。 また様々な仕事についての説明もあります。 これも論理的に書いているので、興味のあるかたはぜひご覧ください。
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