機械工学科

　 国際会議IEEE SENSORS 2023（10/29-11/1）に， 専攻科機械工学コースの佐柄雅人さんと前田講師の共同研究成果が採択されました。
　 タイトルは，「Fabrication of Structural-Color Based Force Sensor with Biocompatibility for Endoscopic Surgery」で， 構造色変化に基づくセンサ素子を，3Dプリント技術を活用して開発したものです。 開発したセンサは，電気的な配線が一切不要で小型化可能で，身体への負担軽減のために小型が求められる，内視鏡による検査・治療の支援技術としての応用が期待できます。
　 本研究は科研費（19K20722，21K18090）の助成を受けて実施されています。
　 また，佐柄雅人さんは現在豊橋技術科学大学大学院に進学しており，引き続き，医療応用を目指したセンサ開発に取り組んでいます。
　 機械工学科の卒業研究では，センサ技術による，先端医療の支援技術の開発にも挑戦しています。

　 機械工学科 徳田准教授・高谷助教・サイバネットシステム株式会社様が講師を務める『有限要素法解析入門講習会』が開催され、 県内の企業技術者等に受講いただきました（2023年9月4, 5日）。

実験とコンピュータシミュレーションの間に生じる差の原因やシミュレーションの妥当性の検証について、本校教員が解説しました。

本講習会は、（公財）かがわ産業支援財団の新かがわ中小企業応援ファンド等事業高度産業人材育成事業の支援を受けて開催しました。
受講生の皆様、かがわ産業支援財団様、サイバネットシステム株式会社様にお礼申し上げます。

詳細は 香川高専トピックス （2023/09/07更新）

　 国際学術誌IEEE Transactions on Hapticsに前田講師，ユニ・チャーム株式会社，香川大学高尾英邦教授による共同研究成果が掲載されました。 本研究はJST-CREST（JPMJCR20C2，JPMJCR1531）の助成を受けて実施されています。

本論文はマイクロマシン技術を用いた超高分解能MEMS触覚センサと，AI技術の組み合わせにより，布地の「なめらかさ」や「あたたかみ」といった人の感覚の官能評価結果を，89.1%の正解率で予測可能としたものです。また，布地のどの箇所 が「なめらかさ」などを向上させる要因となっているかを可視化することも可能としました。本成果により，より着心地のいい肌着開発などへの貢献が期待できます。 本成果は，7/10-13にオランダで開催される触覚分野の国際会議であるIEEE World Haptics 2023にも同時に採録されており，発表予定です。

本論文はオープンアクセス論文で，以下のリンクよりどなたでも無料でダウンロードできます。

　 上代教授の共著『Solving Problems in FLUID ENGINEERING』（技術者が国際的に活躍するための流体工学の英語演習書）が出版されました（2023年3月27日発行、ハーベスト出版）。
A book on "Solving Problems in FLUID ENGINEERING", by authors including Dr. Y. Jodai, Professor, is published with Harvest Co., Ltd. on March 27th, 2023.
ISBN: 978-4-86456-460-1.

　 徳田准教授の共著『船に学ぶ基礎力学』が出版されました（2022年11月30日発行、海文堂出版）。
A book on "Wind Power Generation" (in Japanese), by authors including Dr. T. Tokuda, Associate Professor, is published with Kaibundo Co., Ltd. on Nov. 30th, 2022.
ISBN: 978-4-303-55165-0.

　 専攻科生が日本塑性加工学会中国・四国支部 第23回学生研究発表会で優秀プレゼンテーション賞を受賞しました。

　2022年12月16日(金)に香川大学 創造工学部とWebのハイブリッド形式で
開催された「日本塑性加工学会中国・四国支部 第23回学生研究発表会」に
おいて，専攻科創造工学専攻2年の藤川大誠君（指導教員：高橋洋一准教授）
が優秀プレゼンテーション賞を受賞しました．

　当日は15件の発表があり，藤川君は，特別研究で取り組んだ内容を
「アルミナセラミックスの破壊靱性値に及ぼすカーボンナノファイバーの含有濃度の影響」
と題して発表を行いました．

　 2月4日（金）に専攻科2年生（学士課程）5名が特別研究発表審査会（学士論文審査会）において2年間取り組んだ学術研究成果を発表しました．聴講教員からの鋭い質問に対して、学生は真剣に回答しました．発表題目は次のとおりです．

○二重反転プロペラ風車の相対回転数に及ぼす風車間距離の影響
○近接配置した３つ の垂直軸風車の相互作用に関する風洞実験
〇浄瑠璃人形の手先動作を模した文楽ロボットの運動制御
○生体適合材料を用いた構造色式3軸触覚センサの設計開発
○材料の質感まで呈示可能な触覚ディスプレイの構造検討及び画素の試作

以下に審査で使われたスライドを一部ご紹介します．これらの研究の多くは、他の国立大学との共同研究や共同プロジェクトの一環として実施された国際的な競争を視野に入れたものです．また、機械工学コースの特別研究は環境エネルギー分野から先端医療応用分野まで多岐にわたります．

　 2021年9月2日に，台湾国立聯合大学(NUU)，阿南高専，香川高専が併催で，第4回NIT-NUU日台国際カンファレンスがオンラインで開催されました．機械工学コースからは，専攻科生３名が，それぞれの研究内容を発表しました．活発な質疑応答が交わされ，とても有意義な会議となりました．

　 7月7日にオンラインで開催された日本塑性加工学会中国・四国支部若手功労賞受賞者表彰式において，高橋准教授が若手功労賞を受賞しました．これは，同学会編集委員会幹事・委員，広報委員会委員，商議員などを歴任し，積極的に学会活動に参画したことを評価されたものです．

　 女子留学生メッシーさんが九州大学 工学部 機械航空工学科 3年次編入学試験に合格しました（2021/6/24）．
推薦入試では、書類審査及び口頭試問が行われ、事前に本校機械工学科の各専門分野の教員との面接練習を経て、オンラインで行われた口頭試問でも無事に自己PRを行うことができました． 来日4年目のメッシーさんは本科5年生で学級委員を務め、男女を問わずクラスメートと切磋琢磨をする傍らで、東京オリンピックのボランティア活動や研究活動でも充実した高専生活を送っています．

　 機械工学科の上代良文教授が，2021年7月12日 19:00～20:00に西日本放送株式会社より放送された，【みんな参加型ラジオ「ここを、こう！」】に出演しました．出演は21分間，電話にて行われ，おうちで暑さ対策のテーマで、扇風機の効果的な使い方について解説しました．

　 令和3年7月1日に機械工学科学生5名が三木町にある株式会社森川ゲージ製作所の見学を行いました．はじめに，森川社長から会社説明と製品紹介があり，その後，香川県でも導入例の少ない協働ロボットの見学を行いました．ロボットの説明には，本校OB（高松高専）である社員の方に行って頂きました．続いて，参加学生が技能検定（機械組立仕上げ作業）のやすり掛けときさげ作業を体験し，ミクロンオーダーの精度を実感することができました．最後に森川社長から社会人としての心構えを含めた学生に向けてのメッセージが送られました．
本見学会は，株式会社朝日オリコミ四国のご協力のもと行われ，見学の様子は，8月発行のビジネス香川（https://www.bk-web.jp）で紹介される予定です．

　
令和3年度より，新任教員が着任しました．紹介させていただきます．
高谷　秀明　助教
一言：去年まで私も学生でしたので、年齢の近さを活かし、 親身になって学生の皆さんのお役に立てればと思います．どうかよろしくお願いいたします．

　 機械工学科5年小林咲さんが軽金属学会中国四国支部奨励賞を受賞しました．本賞は卒業研究への取り組みが優秀であったことを踏まえて学科長より推薦され、学会での審査の結果受賞となったものです．賞状は卒業式当日に山崎学科長より授与されました．

　 機械工学科の山崎容次郎教授が，2019年度日本機械学会教育賞を受賞しました．
本賞は，長年実施された活動で，かつ，教育機関あるいは地域教育に著しく貢献した活動に贈られる大変名誉ある賞で，本校機械電子工学科の十河宏行教授，機械電子工学科の逸見知弘准教授（現，川崎医療福祉大学准教授）と共に受賞しました．
受賞題目は，「小学生が構想したロボットを高専生が設計製作するロボットコンテスト教育」です．この活動は，複数回学会で発表されると共に，小学生と高専生の両者に対して，初期のエンジニアリングデザイン教育において多大な効果がある独創的なロボット教室です．
この度の受賞は，歴代の香川高専機械システム研究部の皆さん，そして何よりも，教室に参加していただいた小学生や見守っていただいた保護者の皆様のお陰です．この場をお借りし，心より感謝申し上げます．

　 2021年3月19日に卒業式が行われ, 機械工学科からは本科生33名, 専攻科生5名が卒業しました.新型コロナウイルス対策のため, 例年とは異なり, 学内の教室などで卒業証書の授与を行いました.機械工学科一同, 卒業生の皆さんのご健康とご活躍を願っております.

　 2月25日（木）に本科３年生，４年生を対象とした，企業説明会を実施しました．本講義は，進路決定の参考として，県内企業をお招きし，技術や機械系出身者の業務についてお話いただくものです．本年度は，伸興電線株式会社，株式会社マキタにお越しいただきました．通信制御ケーブルはもとよりLANケーブル等，各種電線を製造している伸興電線株式会社からは森本様に加え，本校OBでもある松本様，柏様にお越しいただき，事業説明に加え，各種電線製造における電気的な知識はもちろんのこと，機械加工技術の重要性についてもご説明いただきました．
　舶用ディーゼルエンジンの製造・販売事業を扱う株式会社マキタからは，黒田様，安藤様にお越しいただき，船舶用エンジンのスケールや，動作原理や，将来に向けた技術的な動向など，幅広くご説明いただきました．
　説明会終了後も，各社に向けて学生から質問が寄せられるなど，学生も大変興味を持った様子でした．

　 2月9日（火）に専攻科2年生（学士課程）5名が特別研究発表審査会（学士論文審査会）において2年間取り組んだ学術研究成果を発表しました．聴講教員からの鋭い質問に対して、学生は真剣に回答しました．発表題目は次のとおりです．

　〇16方位風向分布に対する垂直軸風車ペアの風洞実験
　〇宇宙エレベータの振動解析
　〇船体外板の簡易検査法に関する研究
　〇宇宙エレベーターの初期ケーブル展開に関する研究
　〇光ファイバー素子を用いた橋梁たわみ計測装置の研究開発

　1月25日（月）に本科３年生，４年生を対象とした，企業特別講義を実施しました．本講義は，進路決定の参考として，県内企業をお招きし，技術や機械系出身者の業務についてお話いただくものです．本年度は，株式会社タダノより，足立様におこしいただき，「Lifting Equipment（（移動機能付）抗重力・空間作業機械）」であるラフテレーンクレーン等の商品をご紹介いただきました．また，今回は，オンラインも活用して様々なお話をいただきました．松賀様からは，工場見学を実施いただきました．本校機械工学科卒業生でもある，大島様，小柳様からは，自身の就職活動時の経験や，入社後の業務内容についてお話しいただき，学生からの質問にも答えていただきました．

　令和2年度香川高等専門学校永年勤続者表彰式が2020/11/25に執り行われ、機械工学科からは木原茂文教授が表彰されました．木原教授は18年間の重機械メーカー研究所勤務を経て、2000/4/1に当学科に着任され、以後20年にわたって主に塑性加工分野の教育研究に尽力されてきました．校務では、機械工学科長を6年間務められたほか、センター長、主事等を歴任され、現在は副校長の要職にあります．