皆さんが日頃，何気なく使っているインターネット，携帯電話，メールなどは全て情報を運ぶための道具です。

　「通信」とは，情報の伝達を意味する言葉です。また「ネットワーク」とは，有線や無線による通信網を指します。これらは，情報化社会の基盤となるもので，現代では，地球上に張り巡らされた電線，光ファイバ，電磁波からなるネットワークと無数のコンピュータが情報通信を支えています。

　下のリンクは，「総務省」が小中学生に向けて公開している情報通信白書です。

 　 2011年7月，日本のテレビ放送はすべて「地上波デジタル放送」へと進化します。高品質の画質，クイズ番組への参加や紅白歌合戦の投票などができる次世代テレビ放送です。

　また，次世代光ファイバによる超高速インターネットの登場や，世界中で使えて映画も観れる携帯電話“第４世代携帯電話”・・・といった，今も身近な“通信”が飛躍的な進化をしていきます。

　これらより，通信・ネットワーク業界は今も，将来も非常に明るい業界であると言えます。       

　通信ネットワーク工学科では，これらの基幹技術を学ぶ事ができます。

　平成21年10月，旧高松高専と詫間電波高専が統合・再編し，現在の香川高専が誕生しました。「通信ネットワーク工学科」は，放送や携帯電話などの無線通信に関する技術，インターネットに関する技術，光ファイバや半導体に関する技術を学ぶことができる日本でも数少ない学科です。 

　通信ネットワーク工学科のカリキュラムは，国が定める無線従事者の長期型養成課程として認定されており，卒業と同時に，「第1級陸上特殊無線技士」の資格を得ることができます。この資格があれば，プロの無線技術士として働くことができます。さらに，学生たちはその上の無線従事者資格取得に向けて，勉強します。

　また，通信ネットワークで開講している専門科目は，他の国家資格を受験するのにも有利な授業内容となっています。例えば，「工事担任者」，「ネットワーク主任技術者」，「電気通信主任技術者」などがあります。

　通信ネットワーク工学科では，無線通信，有線通信，光ファイバ通信，コンピュータネットワーク，コンピュータセキュリティなどの分野で様々な研究活動を行っています。テーマは幅広く，興味のある分野で「卒業研究」を行うことができます。

 
 　通信ネットワーク工学科では，平成27年3月に最初の卒業生を出すことになります。就職先は，次のような企業が予想されます。

【主な就職先】

通信関係	放送関係	その他
NTTコミュニケーションズ	NHK	四国電力
KDDIテクニカルエンジニアリング	FM岡山	綜合警備保障
STNet	ケーブルテレビ	四国管区警察局

      

　高専では，約半数の学生が進学します。通信ネットワーク工学科でも同程度の割合で，卒業後進学をするものと予想されます。進学先は，全国の国立大学や高専の専攻科などがあります。進学する理由は，より高度な専門知識を学んだり，興味のある分野を専攻して研究するなど理由はさまざまです。

大学への進学は，“3年次編入試験”といった特別な入試を受けることになります。

高専での生活は，センター試験などの受験戦争の影響を受けることなく，勉強や研究，趣味に打ち込むことができます。

まだ，「通信ネットワーク工学科」からの卒業生を出しておりませんので，しばらくお待ち下さい。