電気通信主任技術者資格と工事担任者資格は,電気通信事業法に定めのある国家資格です。これらの国家資格は,昭和60年4月の電気通信制度改革の際に誕生した資格です。この資格の詳細は,電気通信主任技術者規則(省令),工事担任者規則(省令)で定められています。
電気通信事業者は,電気通信主任技術者を選任して,事業用電気通信設備を技術基準に適合するよう維持しなければなりません。また,電気通信回線設備に端末
設備又は自営電気通信設備を接続しようとするときは,工事担任者に工事を行わせ,または実地に監督させなければなりません。これらのことは,電気通信事業
法で定められています。これらの資格によって,技術者は通信事業設備についての作業範囲が制限されています。
国家試験として実施されますが,(財)日本データ通信協会が国に代わって試験を実施しています。
資格
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資格者証の種類
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専門分野
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電気通信主任技術者 |
第一種伝送交換主任技術者
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伝送,無線,交換,データ通信,通信電力
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第二種伝送交換主任技術者 |
伝送,無線,交換,データ通信,通信電力 |
線路主任技術者 |
通信線路,通信土木,水底線路
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