曲げとねじりの組合せ応力の実験

金属材料の片持ち回転曲げ疲労試験
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材料力学
材料の応力や変形と機械的性質を測定する
材料力学の実験では,「理論を検証する実験」と「材料試験」の2つに分類できる。
写真上は前者の一つで,曲げとねじりの組合せ応力の実験である。この他,片持ちはりと
突き出しはりの曲げ応力の実験や,円筒のねじり応力の実験,円環の曲げ応力の実験など
を行っている。
「材料試験」では軟鋼と鋳鉄の引張試験,圧縮試験,ねじり試験と,軟鋼板の押抜き
せん断試験,シャルピー衝撃試験を行っている。写真下は近年中に工学実験にも
加えたい疲労試験であり,高強度鋼の片持ち回転曲げ疲労試験を実施しており,2本の
試験片が,曲げの繰返し荷重を受けている。
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4年機械のKさん「ウワーすごい!!金属中ってこんな模様になってるんだね」
4年機械のH君「金属の中をのぞくって生まれてはじめてだけど,材料の実験っておもしろそうだな!!」

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KさんとH君がのぞいている金属の中の模様。
金属ごとにこのような模様が違うのです。
この模様を調べると金属の性質がわかってくるのです。
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材料学
材料の顕微鏡組織と機械的性質との関係を理解する
映画やTVで刀鍛冶師が鋼を真っ赤な火の中から取り出して、
水の中に入れる作業、いわゆる「焼きを入れる」という画面をよく見かけます。
焼きを入れるとなぜ鋼は硬くなるのだろうか?という疑問を持ったことはありま
せんか?
顕微鏡で鋼の内部を観察すると、焼きを入れる前と後では、全く異なったもの
になってしまうというのがその理由です。
実際に焼きを入れたり、硬さを測ったり、顕微鏡を観察したりの実験をして、
学問的になぞを解明していくというような勉強をしています。
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