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実物劣化教材から分かること

 実習フィールドには実際に使われていた橋を劣化教材として展示しています。先日に引き続き、教材の洗浄です。最近搬入された「麦野跨線橋」のコンクリート桁。橋梁を切り出してそのまま、福岡から運んできていただきました。切り出し時についたと思われるノロがたくさんついていたので、本日はブラシで剥離。

 すると、きれいな断面からはいろいろなことが分かります。「打ち継ぎの跡」や「中性化の進行具合」、「貝殻」が入っているのでこのコンクリートには海砂を使用したのではないか?など。実際に見ることで、分かることがあります。

 同じフィールド内には、鈑桁「七間橋」の歩道橋も展示されています。塩害で老朽化が進行し撤去されたこの橋も撤去時に付着したコンクリート切断ノロが表面についていました。洗い流すと、建造当時の水色の塗装と、当時の鉄骨メーカーの名前らしきものが出てきました。建造当時のことを調べる材料になるかもしれません。 iMec香川の講習会ではこうした実物劣化教材を使った体験型学修ができることが魅力の1つです。