6月16日(金)群馬大学名誉教授 辻 幸和先生が来校されました。当センターが所有する全国各地から収集した実物劣化教材を見学するために、わざわざ遠方よりお越しいただきありがとうございました。
林センター長が一つ一つ橋の沿革や劣化の状況などを説明し、辻先生が写真を撮ったり、専門的な質問をされたりしておられました。特に、先生のご出身でもある観音寺市で最近まで供用されていた「七間橋」を熱心に見学されていました。
辻先生は現在、NPO法人持続可能な社会基盤研究会 理事長を務められており、日本版サスティナブル・コンストラクションの確立と普及を目指し活動されています。サスティナブル・コンストラクションとは、欧州を中心に近年提唱されている考え方で、経済的および社会的価値の高い新成長分野の一つと位置付けられています。それを日本に適した形で日本版サスティナブル・コンストラクションとして、次のように考えられています。
(1) 災害が多発する日本で人々が安心して生活できる安全な社会基盤を創り上げる。
(2) 日本の持続可能な経済成長を支える社会基盤を長く快適に使えるよう整備し維持する。
(3) あらゆる建設事業において3R、CO2削減などを推進し、環境維持に貢献する。
(4) GDPの一端を担う建設産業がストック型の社会に適応した企業経営に転換する。
私たち社会基盤メンテナンスセンターが目指す、橋梁の維持管理やメンテナンスに対応できる人財育成もサスティナブル・コンストラクションの1つかもしれません。
持続可能な社会基盤研究会
http://www.sustainable.or.jp/index.html