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高松キャンパス
「有限要素法解析入門」講習会を開催しました
2022/09/09更新

 9⽉5日(月)と6日(火)の二日間、「有限要素法解析入門」講習会を開催しました。講習会の初日は、前半に本校教員が講師となって有限要素法を用いた基礎的な解析と有限要素法CAEソフトウェアANSYS Classicによる演習を行い、続いて後半にサイバネットシステム株式会社の井上岳様よりANSYSによる解析業務にまつわるトピックス講演をしていただきました。この講演では、「工学シミュレーションにおけるV & Vと解析業務の工程」と題して、構造力学における実験とANSYSによるシミュレーションの間に差異がなぜ生じるのか、そしてシミュレーションの妥当性の検証を考える上で重要であるV & V (Verification & Validation)という概念について解説いただきました。CAE解析の専門家による詳細かつ分かりやすい説明とV & Vという新たな概念が、受講者の関心を集めておりました。

 さらに二日目は、3DCADと親和性の良いANSYS Workbenchを用いた3Dモデル解析について、静解析・熱解析・疲労解析などの解説と実習を、本校教員が講師となって行いました。またこの日には、香川県産業技術センターから、新しく導入された最新バージョンのANSYSの紹介もあり、初日のトピックス講演と同じく受講者の関心を集めておりました。

 この講習会には、県内企業技術者など3名の方が受講しました。受講生は、それぞれの業務に役立てるため真剣に取組んでいました。なお、今回は新型コロナ感染防止のため、両日ともに会場の受講者の間隔を広く開けるとともに、体温計測・マスク着用・消毒などの対策を講じて実施しました。

 香川高専では有限要素法解析ツールのライセンスを整備し、学内で多くの教員が教育や企業との共同研究、技術相談等に活用しています。本講習会は、2000年より年1回、社会⼈や企業技術者向けに開催しているもので、(公財)かがわ産業支援財団の新かがわ中小企業応援ファンド等事業高度産業人材育成事業の支援を受けて開催しました。

(地域イノベーションセンター)