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高松キャンパス
高松キャンパス 令和7年度第4回FD研修会を開催しました
2025/10/07更新
9月26日(金)に高松キャンパス第一会議室にて,令和7年度第4回FD研修会を開催し,42名の教職員が参加しました。
高松キャンパス校長 荒木 信夫 先生を講師とし,「高専初スタートアップによる地方の創生」というテーマで研修を行いました。荒木校長は、これまでの研究者としての経験を踏まえつつ、若者の起業支援に取り組んできた背景について語られました。特に、地方都市における人口減少や若者の都市部流出という課題に対し、高専生の技術力と創造力を活かしたスタートアップが地方創生の鍵になると強調されました。
講演では、長岡高専や一関高専などで実際に起業した学生の事例が紹介され、成功例だけでなく、バイアウト(企業売却)や失敗を経験した学生のその後の進路についても言及されました。中には、立ち上げたスタートアップをグーグルにバイアウトし、シリコンバレーで新たな事業を立ち上げた元高専生の話もあり、参加者の関心を集めました。
また、地方におけるスタートアップ支援の現状や、国・自治体による補助制度の活用、地域との連携の重要性についても触れられました。盛岡では27社が集まるスタートアップグループが形成されており、海外市場を視野に入れた活動が展開されていることなど、地方でも世界を目指す動きがあることが紹介されました。
質疑応答では、スタートアップによる地方の未来像や、教育機関としての支援のあり方について活発な意見交換が行われ、荒木校長は「成功する企業が一社でも出れば、地域の底力が上がる。まずは挑戦する土壌を育てることが重要」と述べ、教職員が果たすべき役割について改めて考える機会となりました。
(学務課)


