１１月２７日（木）に高松キャンパス第一会議室にて，令和７年度第６回ＦＤ研修会を開催し，３９名の教職員が参加しました。

　一般教育科の上床隆裕教員を講師とし，「物理自習室の紹介と補習について」というテーマで研修を行いました。本研修では，試験前に物理実験室を開放し，学生が自由に学習できる「物理自習室」の取り組みや，補習の工夫について紹介されました。

　物理自習室は，試験発表から試験開始までの約2週間，放課後に開放され，教員が常駐して質問対応を行います。学生は友人同士でグループ学習を行い，教員に気軽に質問できる雰囲気を重視しており，昨年度は1日15～20名程度だった利用者が，現在では試験前に30～40名に増加しています。

　研修では，こうした取り組みが「授業は真面目に聞いているが，試験勉強の進め方に悩む学生」に特に効果的であること，また質問のハードルを下げる環境づくりが学習意欲向上につながることが報告されました。さらに，釧路高専での事例として，補習を時間割に組み込み，学校全体で学習支援を行う仕組みも紹介され，香川高専における今後の学習フォローのあり方について意見交換が行われました。

　参加者からは，「学生のモチベーションを高める工夫」や「教員間の連携の重要性」など，活発な質問と議論がありました。教職員が授業・補習・自習促進を組み合わせた効果的な学習環境の整備の必要性を再認識する貴重な機会となりました。