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高松キャンパス
「有限要素法解析入門」講習会を開催しました
2023/09/07更新

 9⽉4日(月)と5日(火)の二日間、「有限要素法解析入門」講習会を開催しました。講習会の初日は、サイバネットシステム株式会社の井上岳様より『CAE実験室_構造力学編』と題して、構造解析の理解を深めるためにも重要な梁のたわみ実験を受講者に体験して頂いた上で、V&V(Verification and Validation、数値解析の目的と解析結果の検証や実現象との整合性確認)について焦点をあててご講演頂きました。専門家による詳細かつ分かりやすい説明と設計に不可欠なV & Vという概念が、受講者の関心を集めておりました。その後、本校教員が講師となって有限要素法を用いた基礎的な解析と有限要素法について解説を行いました。
 さらに二日目は、CAEソフトウェアANSYS APDLによる演習と、3DCADと親和性の良いANSYS Workbenchを用いた3Dモデル解析について、初日に実施した実験の静解析や熱解析などの解説と実習を行い、構造力学における実験とANSYSによるシミュレーションの間に差異がなぜ生じるのか、そしてシミュレーションの妥当性の検証について、本校教員が講師となって行いました。初日に体験して頂いた実験やトピックス講演と同様に受講者の関心を集めておりました。
 この講習会には、県内企業技術者など3名の方が受講しました。受講生は、それぞれの業務に役立てるため真剣に取組んでいました。
 香川高専では有限要素法解析ツールのライセンスを整備し、学内で多くの教員が教育や企業との共同研究、技術相談等に活用しています。本講習会は、2000年より年1回、社会⼈や企業技術者向けに開催しているもので、(公財)かがわ産業支援財団の新かがわ中小企業応援ファンド等事業高度産業人材育成事業の支援を受けて開催しました。

(地域イノベーションセンター)

講習会の様子